様々な場所で使われています

一口に産業用カメラといってもその用途は様々であり、セキュリティ対策用に使われたり、製造工程のモニタリングとして使われたりしています。産業用カメラはあらゆる場所で用いられていますが、小型軽量化やフルカラーなど技術開発も進んでいます。ところで、産業用カメラはネットワーク用カメラとマシンビジョン用カメラとに大きく分けることができます。ネットワーク用カメラとは、監視目的用のカメラのことであり、海運会社の工程管理から梱包システム、ビルや交通の監視システムなどで使われています。様々な公共施設で使われていることが多く、カメラ・モニター・レコーダーを直接つないで作動させます。屋外で使われることもあるので、耐久性を高め、天気の悪い日や夜間でも優れた画質を提供できるようにしています。一方、マシンビジョン用カメラは、画像解析を目的として作られたカメラです。こちらは工場の生産ラインなどで使われることが多く、長方形のセンサーが搭載されているエリアスキャンカメラと、ラインごとに撮影されるラインスキャンカメラの2種類があります。
どうやってカメラを選ぶのか

数ある産業用カメラの中から、どのカメラを採用するか迷ってしまう人は少なくありません。特に初めて産業用カメラを設置する場合、その選択肢の多さに戸惑ってしまうかもしれません。まずは監視目的なのか、画像解析目的なのかといった用途をはっきりさせることで、適切なカメラを選ぶようにします。監視目的であればネットワーク用カメラが良いし、画像解析目的であればマシンビジョン用カメラが適しています。用途が決まったら、次はイメージセンサーの選択を行います。まずモノクロカメラとカラーカメラのどちらかを選択し、何万画素必要なのか画素数を決定します。また、スキャンスピードも重要なポイントであり、1秒間で何フレーム必要なのかを考えなければなりません。これをフレームレートと呼び、値が大きいほど、1秒当たりに撮影可能な画像数も増えてデータ量大きくなります。さらにセンターの大きさも重要ポイントであり、大きいほどピクセル配置できるスペースができるので解像度が高いです。イメージセンサーだけではなく、インターフェイスの選択も産業用カメラ選びでは重要ポイントです。まずカメラの接続先はパソコンなのか、モニターなのかを決めなければなりません。そしてカメラと接続装置の距離を決めて、ケーブルを伸ばせる長さを決定します。もしパソコンに接続させるならば、1台のパソコンで何台のカメラの情報をつなぐかも考える必要があります。このように産業用カメラを選ぶためには、様々なポイントがあることは知っておくと良いです。